─侵食─悪魔のような男

劉兒は慌てて立ち上がり、何処からかドライヤーを持ってきた。



「おいで?乾かしてあげる♪」



「えっ…」



「いや?でも拒否権無しだから…これからは俺が乾かしてあげるよ」



どこか嬉しそうな劉兒に、ユウリは断りきれなかった。



「ほらっ…此処に座って」



さっきまで自分が座っていた場所に、ユウリに座るように促す。



ユウリはそろそろとソファーに近づき、ゆっくりと腰をおろした。
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