─侵食─悪魔のような男
どこか憂鬱さを感じさせるその後ろ姿を見送る。
そしてユウリは、待ち構えていた劉兒と共に、高級車に消えていった。
劉兒との事を聞いても、「幸せよ」としか言わないユウリ。
咲と話す時も、言葉を選んでいるようにも感じた。
以前のユウリとはどこか違う…
本音を隠してる…そう思わずにはいられなかった。
今はまだ劉兒さんとの生活に、戸惑いを感じているのかも知れない。
「話してくれるのを待ってるから…」