【企】携帯水没物語

ナナミ


いつものリュウタの部屋。


お楽しみの後、リュウタがタバコを吸いながらナナミにポツリと呟いた。


「ナナミ、半年の記念日何がほしい?」


「え?記念日?」


ナナミは戸惑いながらも少し嬉しそう。



何でかしら、あたしには怪しく見えるのよ。

いつも通り隣に並んでいるリュウタの携帯に話掛けようとしたら、なんだかチカチカ点滅している。


「あんた点滅してるわよ、メールきてんじゃない?」


「あぁ、女からきてるよ」


全くリュウタったら何なのよ!!


「突然記念日の話なんかしてるけどリュウタ何か企んでるの?」


「これがリュウタの手口なんだよ、貢がせるための」

ええええええ!?

冗談じゃないわよ!
ナナミは純粋なんだって!
騙されちゃうじゃない!



あたし達は固唾を飲んで2人のやり取りを聞く事にした。


どうか騙されないで!ナナミ!!
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