【企】携帯水没物語
2回くらい、グルッと広場
一帯を探し回った。




あっという間に時計の針が
10時をまわる。




頬が引きつってきたのが
ハッキリわかった。




心臓は、張り裂けそうな
くらいバクバクいってる。




(どうしよう……見つかんない。

折原さん、見つかんないよ!!)





10時15分をまわった
頃には、あたしはもう
半泣きだった。




とっくに冷静に頭が
働かなくなってて、
やみくもに辺りを走り
回っては、どんどん息が
あがってく。



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