桜日記―幕末伝―
神様…いや仏様か…。

なぜ私が死なずに、この時代にやってきたのか―

今なら少しわかる気がします。



私はこの時代で生きていきます。

たとえ、どんなに辛い事があろうとも、晋作と共に…


生きていきます。



それが……
私の使命ですよね…?



ずっと胸につかえていた何かが…晋作と出逢う事によってなくなったような気がする。



「晋作…おやすみ…」

「ん…おやすみ…」

晋作の声を聞いた私は、安心しながら彼の腕の中で深い眠りに落ちた―……。
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