桜日記―幕末伝―
「梓!僕も手伝うよ♪」

「本当!?ありがとう、佐助!!」

私の隣にはいつの間にか佐助がいた。

まぁ、私と佐助はほとんどいつも一緒にいるけどね。

歳も近いし、何より気が合うからみんなの中でも一番仲が良い。

もちろん、晋作と松原さんは別だけど!!

「ねぇねぇ、梓!!
梓って……好きな人とかいないの?」

「へっ……!?」

突然の質問に変な声が出てしまった。

私は首をブンブン振って

「そんな人いないよ!?」

と反論した。

晋作は好きだけど、恋愛対象外だし……。

っていうか、恋愛とかに興味なさそうな佐助がこんな事を聞いてくるなんて……佐助の身に一体ナニがあったんだ……!?

私の答えを聞いた佐助は、そうなんだ~♪と言うと鼻歌を歌いながらどこかへ行ってしまった。

……えっ!?
一体何だったんだ?
つか、手伝ってくれるんじゃなかったの?
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