契りの歌




「どうするもこうするも、稽古するしかねぇだろ。」





土方さんは眉間にシワを寄せ、疲れたように言葉を吐き出した。





「副長。出血が酷い者が多く、治る者がどれだけいるか…。」




「くそっ。

山崎、治療を続けてくれ。」



「はっ。」





治療をしていた山崎さんからの言葉に、苦虫を噛み潰したような顔をしていた。




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