契りの歌




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隊士達の傷が思ったよりも深く、俺たちは焦っていた。




成長途中の新選組に、少しでも戦力が無くなるのは頭が痛い。




自分でも気がつかないうちに、眉間に深くしわを寄せていると原田が何かを呟いた。






「何か、聞こえる。」




「ええ、歌…‥ですかね。」





総司の言葉に俺も耳をすました。





…─────‥‥





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