契りの歌





確かに聞こえる。



女の透き通るような声が。




だが、この歌声に俺達は聞き覚えがあった。




総司、原田、山崎とその時にいた奴らは分かったようだ。




これは歌姫の、花音の歌声だ。



しかし、今は聞き惚れている場合ではない。




俺達はすぐに隊士達のことについて話し出した。






すると、治療に戻っていた山崎が突然驚きの声を上げた。





*
< 127 / 190 >

この作品をシェア

pagetop