新時代神話
放課後


用意された住まいへと帰る。

「一戸建てって贅沢だろ。」



「幸大、いるかしら?」

「いる。」


ゴウッ、

着物を着た女性が現れた。

「何か用か、常盤姫。」


「貴方が人の側に行ったから心配でね。」

「何を心配するって?」


「貴方が、女性関係で昔のような事にならないか、心配で。」


「常盤姫、あの時は迷惑をかけたな。

まぁ、今回は気をつけるさ。」


「貴方は、…人の間にいる事に気負いは無いの?」

「あったとして、何ともならないさ。」


「そう。

じゃあ、私は戻るわ。

これ以上こちら側にいると影響を及ぼし兼ねないから。じゃあね。」
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