新時代神話
VS幸大?



「ついに、最後の一人か。

まぁ、勝ちの多い方ってルールだと、かなり前に決まってたけど、俺が全員殺すかもしれないからね。」

「さっさとかかってこい。」

「談笑しようとか、思わない?」

「俺はな、

今、俺の地元から来てる知り合いの強大な力を抑えるだけで辛いんだよ。」


「知り合い?」

キィィン、

「あまり聞かれたくないからな、外界との音を遮断した。


お前、風神、雷神って知ってる?」

「あの、昔からの絵で屏風とか掛け軸とかのか?」


「じゃあ、二宮金次郎は?」

「薪を担いで勉強する。

学校の銅像にもあるやつだな。」

「菅原道真は?」

「遠い昔に太宰府に島流しにされた、頭の良い奴だろ?

学問の神様とか言われる。」


「さて、」

外界との音の遮断を解除する。


「お前の知識は誰に与えられた?」

「さぁな。

余計なことは言えない。」

「土人形、

クレイドールか。

古来から人や、人に近いモノを作る時は土から作られたっていう。

この世界の人間の始まり、アダムとイヴのどちらかも、土から作られたはずだ。」


「まぁ、良い。もうそろそろ終わりにするか!」

「大剣獣爪!」

ゴシャッ、

浅黄が片手だけを獣化させて叩き潰す。

砂が残る。

「いつまでも無駄な話をしてるな。」

「邪魔すんなよ。」

「下らんことには付き合う気はない。」
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