新時代神話
VS常盤


「俺に勝てるかな?」

「私、面倒なのは嫌いなの。」

「その言葉、後悔するなよ?」

「よいしょっ。」


ペタペタ、

真っ白の紙を数枚貼る。

ペリリッ、

全てをはがすと紙に黒く文字が浮かぶ。


「何の真似だ?」

「こういうこと。」

指先からライター並の炎を出す。

そして、紙を一枚燃やす。

「ぐああ゛ぁぁぁあ゛゛」

敵が苦しむ。

「この紙は貴方の分身にしたの。
だから、全部、

本当は、少しずつ燃やすんだけどね。

拷問用よ。

まぁ、面倒だから、さっさと済ますけどね。」


ボウッ、

一気に燃やす。


「ーーーーーーーーーーっ!?」

声の無い悲鳴。

「最近、ストレス溜まるのよね。

意中の人にライバル、みたいな。

それに、一人ならまだしも、たくさん、これはイラッとするわ。

なるべく冷静にって思うんだけどね。


だから、少し大胆にしたかったから。


じゃあ、もう、消えてね。」

ドッ、

アッキヌフォートで貫かれる。

「アッキヌフォートはね、相手を射抜くんじゃないの。

生きるのに必要な力を射抜くのよ。」

砂になる。
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