新時代神話
「とりあえず、生徒会室に戻らない?」


「会長。

貴女も、圭吾さんとの距離が近いですね。」


「そんなの、たまたまよ。」

「まぁ、良いですが、平静を装うならば、手の震えくらいは抑えた方が良いですよ?」

「えっ!?」

「…当然、嘘です。

さて、幸大さん、生徒会室に行きましょう。」


「ああ。」


生徒会室

椿、圭吾、幸大はいつもの位置に座るが、残りの4人は睨み合う。

「席はいつもどうりで良いだろ?」

普段の席は、東側に入り口があり、長方形のテーブルがある。

その西側、つまり上座に会長の椿

椿から見て右、つまり、南側には西側から順に

楓、叶、幸大、風牙

その向かい、北側は西側から順に

圭吾、常盤、ライカ



「私もいつもの位置に座れば良いと思うぞ?」

「風ちゃんは幸大の隣だから良いだけじゃん。」

「私はこの席は譲りませんよ?」

「叶ちゃんも幸大の隣だから!」

「しかし、ライカ。

お主は正面。

良いではないか?」

「そうよね。

なんなら、私と変わる?」


常盤が提案する。


「…いつもの席で良いです。」
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