新時代神話
festival
「以前海の時、話しましたけど、私の家では、海とお祭りの出店や仕切りをやってるんですけど、

人が足りないんです。

それで、皆さんにもお願いしたいな〜と。」


「この街の祭ってどんなやつなんだ?」

「ここの近くに駅に続く大通りがありますよね。

その大通りを祭の行われる間、歩行者天国にして、車道ではパレードや大道芸、

歩道では出店が立ち並びます。」
圭吾が淡々と説明をする。


「祭って神社かと思ったわ。」

「そう言えば、常盤さんも幸大さんもこの祭は初めてでしたね。

この祭は周辺の地域や遠くから見物客がくるほど有名です。」


「へぇ、楽しそうだな。」

「祭の期間は五日間、最終日の夜には花火が打ち上げられます。

まぁ、毎年、場所取りや、客同士のイザコザもありますけど、僕は祭自体は好きですよ。」

「でもって、手伝いって、何をすりゃ良いんだ?」

「それは、まだ。

他にも一般のアルバイトの方たちも募集してますから、合計人数によって、最も効率の良い人数の分配を行うそうです。」


「アルバイトがくるなら、俺達は必要ないだろ?」


「そ、それが…」

「まぁ、楓さんの御実家はアレですから、アルバイトをしたいって志願する方も少ないですし、いざとなったら逃げ出す人もいますから。」

叶が少しトーンを落として話す。
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