新時代神話
放課後、生徒会室



「楓、遅いわね。」

「っていうか、もう仕事ないのかよ。」

「うん、予想外にスムーズに進んで、学園祭の分もほとんど終わってしばらくやることもなくなったわ。」


「その理由は、常盤さんの作業の速さですね。

僕の高速情報処理能力を上回るスピードでしたから。」

「そうかしら?

今日はたまたま、調子が良かったから。」


「遅れてすみません。」

「別に、問題ないわ。」

「え?どういうことですか?」







「そうですか。

でも、丁度良かったです。」

「どうかしたの?」

「遅れた理由なんですけど、また、家からバイトを頼みたいっていう内容で。

それを聞いてたら遅れちゃって。」


「バイト?

何の?」

「お祭りです。」


「そういや、夏休み、まだだったな。


海に行ったり、生徒会がらみで戦ったりして、夏休みは終わったもんだと思ってた。」


「確かに、詳しく話を聞きたいわ。

皆に説明してくれる?」
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