新時代神話
夕食


楓の両親が現れた。

「初めまして、楓の母、依子<よりこ>です。

前回は留守にして、申し訳なかったわね。


叶ちゃんも見ないうちに大きく…なったのかしら?」

「そういうおばさんも、脇腹の辺りが成長期ですか?」


「はっはっは、

そのくらいにしときなさい。

改めて、初めまして、楓の父の忠助です。

娘がいつもお世話になっております。」

「いえいえ、こちらこそ、楓さんには助けてもらってばかりで。」

「おや?

楓の話と違うね。

話を聞く限りでは敬語を使いそうにないイメージだったのに。」


「……。」

楓を見る。

「いや、お母さん、それは、」

「まぁ、バレてるなら良いか。

初めまして、楓の友達の岡田です。」

「相変わらず、切り替えが速いわね。

初めまして、常盤です。」

「御初目にかかる、五十嵐風牙だ。」

「初めまして、ライカ=ファラディス、ちなみにライカが名前です。」

「初めまして、佐倉です。」

「初めまして、波平です。」


「さて、挨拶はこのくらいにしようじゃないか。

娘がこんなに沢山の友達を連れてくるなんて初めてだ。

盛大に歓迎しようじゃないか!

お前たち!」

「「へい!」」

御馳走とともに余興用のステージがセットされた。
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