新時代神話
降臨
「なぁ、お前ら、永遠を受け入れる覚悟はあるか?」

「それは、一体?」


「ザキラは強い。

俺達じゃ簡単には勝てない。


今のままじゃ、例え勝ったとしても、全員は生き残れない。」


「…。」

「むしろ、全員が死んでも奴に勝てないかもしれない。


だから、勝つために、お前らに神の力を与える。


かつて、常盤にしたように。


それなら、勝てる。


だが、永遠を受け入れるというのは辛く苦しいんだ。

それでも良いか?」


「もし、受け入れたら勝てるんですか?

どうやって?」

圭吾が訊く。


「お前ら、ライカと風牙のこと忘れてるだろ。」

「!?

そう言えば、あの二人がいないわ。」

椿が驚く。

「ザキラには簡単には勝てないってのは最初からわかってた。


だから、この空間にきた瞬間から動いてもらっている。


あの二人、ライカには雷の槍、ヴァジュランダム。

風牙にはロンギヌスの槍を持たせてる。」

「ロンギヌスの槍は先程、幸大さんが持っていませんでしたか?」

「あれは偽物だ。

もし、あそこで本当に刺せるチャンスがあったら困ってたけどな。

だが、これで、ザキラへの勝ち方が解った。」
< 174 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop