新時代神話

マーメイド

あれからしばらくして、生徒会メンバーは再び海に来ていた。

「圭吾君、これ、４番。

叶、空いたテーブル片付けて。」

椿の指示のもと、圭吾と叶は海の家でバイトに勤しむ。


「楓、できた？」

「はい、できました。」

「すみません、お嬢さんに手伝っていただいて、お友達もお借りしまして。」

「気にしないでください。

って皆さんもそう言いますよ。」

楓は厨房で沖田と調理に励む。




「かき氷、アイス、飲み物、今なら100円。

お求めの方は気軽に声をかけてください。」


幸大は浜辺でクーラーボックスを持ちながら移動販売。


「ヤキソバ、焼鳥もいかがですか？」

「トウモロコシ、おでん、ビールもあるぞ。」


常盤、風牙も幸大とともにケースを持ちながら移動販売をする。

「何で俺がこんなことを？」

「不満？

私はそうでもないわよ？

最近、幸大は構ってくれなかったから。」

「それは私もだ。

しかし、ライカは何処に行ったのだ？」


「あいつはビーチバレーの貸しコートの見張りだ。」

「１番楽な仕事ではないのか？」
「そうでもないわよ？

お客がいるとお手洗いにも休憩にも行けないし、喉が乾いてもジュースも飲めないんだもの。」

「お前、売り物を飲むなよ。

ちゃんと金を払え。」