kiss☆して? ダーリン☆



俺は冷蔵庫から、水を取り出し、口に含んだ。

「……冷めてぇ」
ひとり言が零れる。

……ヒマだ。

俺は頭に浮かんだ場所に向かう事にした。


薄暗くて気味悪い廊下。
…なにか出て来そうだな。

俺は口角を吊り上げた。

これじゃあ、傍から見ると俺の方が気味悪ぃ…。

自分で、そう思いながら。



ここは…嫌いじゃない。

うん、嫌いじゃない。


俺は静かに大きな木の下に座る。

そして、ゆっくりと目を閉じた。


俺は、眠れない。
けど、この木の下では…安心出来る。

俺の雄一の場所。



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