kiss☆して? ダーリン☆
「た! そ~うたっ! 颯太っ!!」
黒いボヤけた影が手を振ってる。
「起きたか」
優輝と…翔…?
だんだんと目も慣れて来て、目の前にはドアップの翔と呆れてる優輝が居た。
俺の信頼できる仲間。
コイツらだけ。
俺を迎えてくれる、コイツら。
「おっはよ~!! 早く準備しに行くぞ! 今日は学校に行くぞぉ~!」
は…?
なんで?
…学校なんてカッタリぃ。
「…俺、行かね。 2人で行け」
「ブ――っ! 連れて行きますぅ!!」
そう言い、俺の手を引っ張る翔。
俺、いつも思うんだけど、翔は見た目可愛いくせに、力は強い。
ほら。
俺をこんな簡単に立たせやがる。
どこにそんな力があるのか…。
「ホラ。行くぞ」
優輝が俺のジャンパーを上から掛ける。
「……マジで行くワケ?」
優輝を見ると、何処か楽しげな顔をして、軽く微笑んだ。