私の敵はチビ会長










…ありがとう



ありがとう


ありがとう




今はその言葉しか胸にない



とても嬉しい


でも…





輝にあたしはまだ、怖くて言っていないことがある



沙織のこと




本当はあたしのせいなんだよ?


あたしが悪い





これ聞いたら輝は、亜姑は幻滅するかな




嫌だよ…怖い





この感情のせいであたしはこころになにか乗ってるみたいにずっと重い




だから、こんなものがでてくるんだよね




涙…





こんなもの…いらないのに





『…亜姑、輝。ありがとう!!もう大丈夫だから!』



それでも心配してる2人にあたしはいつもより明るく接した



気持ちがばれないように、泣かないように





心を偽るのはすっごく辛くて虚しかった














『じゃあ!私は帰るね?志穂も明日は絶対学校きてねー?』

『分かってるよ!!行くから』

『志穂が行かなかったら私が無理やり連れて行きますから安心してください。』

『うん!ありがと♪亜姑!』



そう言って笑顔で帰って行く輝





…はぁー



いまの亜姑の言葉本気だろうな…。




休もうと思ってたあたしは明日のことでさらに気が重くなっていく






リビングに向かう途中亜姑に呼び止められた



なんだろ?




『どうしたの?亜姑。』

『いえ。散歩しに公園でもどうかなーって思いまして』




笑顔で言う亜姑だけど、どこかおかしい




数日だけだけど、亜姑の異変だったら大体わかる



2日目に泥だらけになって帰ってきたと思ったら、犬にかまれていた



それを亜姑は隠そうとしてたけどすぐに分かった





いまも、



なんか隠してる…?















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