私の敵はチビ会長

結婚






あれから数日。





亜姑はあたしの家で暮らしている




もともと帰るあてがなかった亜姑はとても嬉しそう



洗濯とか家事を全部やってくれるからあたしも大助かりなんだけどね!!





でも、亜姑といる時間は本当に楽しい



亜姑の笑顔をみてるとすさんだ心が癒されるよう





だからあたしはたまに学校を休んだりして亜姑としゃべっている



欠席をすると毎回輝から心配のメールがくるから、輝も呼んで3人でしゃべったりもする



輝も亜姑が好きらしい










『ねっ?志穂ー!!また会長さん来て無かったよ?あと、未夜も沙織も!!』

『…そっか。ありがと輝!』




笑顔で返すあたしだけど、本当はすごく残念だった




また…来てないんだ



あの日から会長の姿は見ていない



どこに行ったか分からないけど、見つけられないんだ





『その会長さんって、休んでて大丈夫なんですか?』



亜姑も心配そうに輝に聞いてる




…会長?



こんなにたくさんの人を心配させてるんだよ?



こんなに心配させて…あんたいまなにやってんの?





『…志穂?』



名前を呼ばれて急いで顔を上げると亜姑が心配そうにたっていた



驚いたけど、亜姑の表情を見て無理やり笑顔をつくった




でも…


それもダメみたい




涙が止まらないよ







『志穂…。』



輝もあたしが泣いてるのに気づいて駆け寄ってきた




そして、2人してあたしを抱きしめた





っ!!



輝、亜姑…。



2人の優しさが伝わってくる




それに…暖かさも







『志穂は一人じゃないからね?私たちがいるじゃん!』

『そうですよ…。悲しみを一人で背負いこまないで私達にも分けてください』
















< 270 / 485 >

この作品をシェア

pagetop