私の敵はチビ会長
もしかして…
ううん…。
あたしは確認を持って声がしたほうを見る
そこには女の子を見つめて微笑んでる会長がいた。
会長はさも当たり前のようにそこに立って、黒い制服を見にまとっていた
いつもどおり優しそうに笑う笑顔
『すみません。まだ新人なんです。変わりに吋香で勘弁してな?』
敬語で謝ってたかと思ったらいきなり友達のようにため口
びっくりするほど自然で違和感がない。
『吋香様に会えるんだッ!!やった♪あ…恭様は一緒にいてくれないのぉ?』
『申し訳ありません。ちょっと用意がございまして…。』
なっ!
会長の寂しげな表情を見て心の中で眉をひそめる
あまりにもリアルでいかにも悲しく思ってるかが伝わってくるから
あんな…表情するんだ
あたしは言いなれぬ感情が胸から込み上げてきて、モヤモヤが溢れでた
『おーい。吋香、千香。オーダー!』
そう男の子2人に向かって叫んでからあたしの手を引き店内から連れ出す
バタンッ
さっき郁さんと一緒にいたところ、スタッフルームに連れて来られた
ため息をついて押し黙る会長をあたしは観察するように見渡した
いつもと同じ背に同じ会長
でも、髪型も雰囲気もまるで違うんだ…。
あたしの知らない会長がそこにはいた
いつもは無造作にしてあるくせに、ワックス使ってあるし
雰囲気もどこか大人びていた
『…あのさ、なんでおまえがここにいる?』