私の敵はチビ会長



光は俺を照らし出したかと思うとすぐにその眩しい光を閉じた




って…おい!!


閉めんなっバカっ!!




『出せよコラッ!?』



無我夢中で暴れまわるが、誰かに体ごと捕まれ身動きがとれない…



もう一人も来て俺の脚を押さえつけた


なんなんだよっ!?



脚を押さえてるほうはなんとなくだけど郁だと思う


だからまた思いっきり蹴ってやった





『痛っ!!痛ぁぁああ!?』



なみならぬ悲鳴を残し、倒れこんだ郁



よっしゃぁ〜!!



心の中でガッツポーズをし呆然としてる体を押さえてた奴から逃げ出した



でも袋からでようとするもギブスが引っかかってとれない…





『ちっ。しょうがねぇ…』


両足を起用に使いうさぎ跳びでドアまで逃げる





はっ。はっ。よし…これなら…




『はい。ストップ〜』

『なっ!?し、進?』

『ダメだよ?郁は学園祭で活躍しないといけないんだしケガさせちゃ』

『知るかっつうかおまえいい加減にしろよ…』

『なにがぁ?』



とぼけるフリをして不適な笑みを浮かべる進…




そして俺にゆっくり近づくと自分の体の後ろからなにか袋を取り出した



…?んだ??それ



しっかり見ようと顔を近づけたそのとき






ガバッ


ッ!?




『な、なにすん…』

『わぁ〜♪やっぱ恭は似合うね!』

『だな!じゃあ恭哉主役ってことで?』

『へぇ〜い。了解しましたぁ』

『本当に似合うな…。』

『はぁ?俺主役って言ったじゃん!?あれはどうなったんだよ?』




進に頭からなにか服のようなものを被されてからイマイチ状況が判断できてない…




目の前では郁以外みんなで楽しそうに盛り上がっていて


俺からはいつのまにか袋がなくなっていた























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