唇を塞いで
「ごめんね、京」
あたしもおばあちゃんに会いたいし、仕方ない。
その日から一週間、
何事もなく春休みを迎えた
おばあちゃんはすごく元気で、あたしが帰る時には泣いてくれた
春休み終了前日
あたしは帰ってきた
「ただいまー」
「詩希、おかえり。おばあちゃん、どうだった??」
「うん。すごく元気」
「ソフィアさんとジョージさん、なんか言ってたか」
お父さんがキッチンから出てきた
「おばあちゃんもおじいちゃんも元気だった。また遊びにおいでって」