学校の王子様!!①
「友達としてみたことも一度もない」
………嘘でしょ?
じゃあなんで優しくしてくれたの……?
なんで笑顔を見せてくれたの……?
「だって俺は咲羅のこと―…」
「聞きたくない!!」
やめて……
これ以上言わないで…
怖い………
怖いよ……
「ごめん……」
そう言って雅翔は俺の腕から抜けて
暗闇に向かって歩き始めた
行っちゃう………
「待って!!」
俺の声を無視して歩くのをやめない
「友達って思ってなくていい!」
この言葉は……
「俺も思ってないから!」
自分では気付かない
「俺も雅翔と友達じゃ……いやだ!」
俺のホントの気持ち
なのかもしれない
「だって俺、雅翔のことが――…」