エクスタシー~極上のオトコ!?~
アタシがうれしがってると、藤山はすぐに表情を引き締めた。


「ただし、マニュアルどおりに出来ないということは、他のクルーや教官からの風当たりは強いということです。それを忘れないように」


「はい」


誉められたんだか、けなされたんだかわからなかった。


が、正社員になれば国際線にも乗れる。


タダで海外旅行ができる上に、ワールドワイドに玉の輿を狙えるわけだ。


年収だって二倍以上になる。


前から欲しかったシャネルのスーツとバーキンが、冬のヨーロッパバーゲンで、格安に買えちゃったりするかも。


一石三鳥ではないか。


アタシはスキップしながら搭乗ゲートへと向かった。



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