エクスタシー~極上のオトコ!?~
今日のアタシは怖いほどツイテた。


羽田発の仙台便で新進作家の名刺をゲットした。


テレビでも時々見かける人気作家がコーヒーを注文した後、
「今度、食事でもどう? 今度、この番号に電話してよ」
と、誘ってくれた。


その名刺を誰にも見つからないように、こっそりポケットに滑り込ませ、浮き浮きしながらサービスを続けた。


アタシの強運はそれだけにとどまらなかった。


ステイ先である宮崎のホテルで、坂口憲二似の男前Jリーガーに声をかけられたのだ。


アタシはサッカーにはまったく興味がない。


その選手の名前さえ知らなかった。


が、適当に話を合わせてたら、今夜一緒に食事をすることになった。


今日まで耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んでキャビンアテンダントを続けていた甲斐があったというものだ。





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