エクスタシー~極上のオトコ!?~
ちっ。


なにがイケてる店だ。


そこはオカマバーだった。


奥のボックス席。


帝王を中心に据え、組合員が五人ほどいる。


割合、若いメンツだ。


帝王の酒癖の悪さは有名なので、妻帯者は家庭にかこつけて帰ったのかも知れない。


帝王は既に酔いつぶれて、オカマのママにしなだれかかっていた。


「ママの二の腕、ずいぶん筋肉質だねぇ」


たぶん、触っている相手が男か女かの区別もついてないだろう。


顔見知りのコパイ(副操縦士)が二人、すぐに立って、アタシの席を作ってくれた。



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