エクスタシー~極上のオトコ!?~
ドアノブに手をかけたエクスタシーは
「やっぱり、もう会っちゃダメだな」
と、溜め息まじりに言って、部屋を出て行った。


一人になってすぐ、必死で作っていた笑顔が崩れた。


喉の奥がクウッと鳴った。


こらえきれなくなって、血と泥で汚れたシーツに顔を伏せて泣いた。


『やっぱり、もう会っちゃダメだな』


エクスタシーの言葉が何度も蘇ってくる。


もう会えない……。


会えないんだ……。


それなのに、彼に抱きしめられた感触が消えない。




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