エクスタシー~極上のオトコ!?~
「美穂さん。今日は洗いざらい、すべてをお話するつもりできました」


そう言って、尚道は色々な書類や通帳をテーブルの上に置いた。


権利書、登記簿謄本のコピー、通帳。


「これが僕の全財産です」


アタシは素早く通帳を開いた。


「し、資産はあるけど……」


「そう。現金がないんです」


「う、うそ……」


「現金や貯金のほとんどは父が個人で持っています」


あんのクソジジイ……。


それであんな福々しいオーラが出せるのか。


「つまり、ミジン……じゃなくて、尚道さんにはお金がないってことですか?」


ズバリ聞くと、尚道は恥ずかしそうに唇を噛んだ。




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