エクスタシー~極上のオトコ!?~
点滴の輸液がポツンと落ちた。


「翔子はクラブやバーに客からの花を届けたり、店内に飾るアレンジメントの活け込みをする花屋の店員だった」


お花屋さん……。


花に囲まれている彼女の姿が容易に想像できる。


「ホスト時代からの顔なじみで、気心が知れてたから、ウチの店でも彼女を使った」


ベッドの上の翔子さんは、自分のことを語られているのもわからないのか、目を閉じたまま動かない。


「俺はホストクラブの客とも、キャバクラのキャストとも違う翔子に惹かれた。こういう女なら気を使うこともないし、カッコつける必要もない。こういう無条件に尽くしてくれる女と一緒に暮らしたらラクだろうなって、そう思って結婚したんだ」




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