エクスタシー~極上のオトコ!?~
アタシは尚道の真意が知りたくて、彼に電話をかけた。
「関谷ですけど」
「美穂さん?」
その声は小さな驚きが混ざった嬉しそうなものだった。
以前とまったく変わらない。
どこまでお人好しなんだか。
「今日、絵が届きました」
「今の僕にできる精一杯の気持ちです。もしかしたら、これが最初で最後のバースデープレゼントになるかも知れませんけど……」
尚道は明るいトーンのまま言った。
その言葉の意味も、プレゼントの意図も、すべてが謎解きのように不可解で、アタシはイラついた。
「どういう意味ですか?」
「僕、来週からフランスへ行きます。
向こうで才能のある若手画家の数人と契約をする予定です。
若手ではありますが、他の画商たちも目をつけているので、契約金は高額なんですが」
「つまり、契約して売れなかったら、ギャラリーは潰れるってことですか?」
単刀直入に聞くと、戸惑うような短い沈黙があった。
「そ、そういうことになります」
「関谷ですけど」
「美穂さん?」
その声は小さな驚きが混ざった嬉しそうなものだった。
以前とまったく変わらない。
どこまでお人好しなんだか。
「今日、絵が届きました」
「今の僕にできる精一杯の気持ちです。もしかしたら、これが最初で最後のバースデープレゼントになるかも知れませんけど……」
尚道は明るいトーンのまま言った。
その言葉の意味も、プレゼントの意図も、すべてが謎解きのように不可解で、アタシはイラついた。
「どういう意味ですか?」
「僕、来週からフランスへ行きます。
向こうで才能のある若手画家の数人と契約をする予定です。
若手ではありますが、他の画商たちも目をつけているので、契約金は高額なんですが」
「つまり、契約して売れなかったら、ギャラリーは潰れるってことですか?」
単刀直入に聞くと、戸惑うような短い沈黙があった。
「そ、そういうことになります」