エクスタシー~極上のオトコ!?~
しばらくの間、エクスタシーは歩道にしゃがみこんでいた。


「大丈夫?」


私が背中をさすろうとすると、彼はその手を払うようにして立ち上がり、歩き始めた。


少し、酔いがさめたのか、さっきよりはしっかりした歩調だった。


私は彼の少し後ろを歩きながら、
「何があったのか、聞いちゃダメ?」
と、おそるおそる声をかけた。


エクスタシーは急に立ち止まった。


「翔子の自発呼吸がやばくなった……」


うつむいたまま、ボソリと答えた。


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