エクスタシー~極上のオトコ!?~
アタシの視線に気づいたのか、キアヌーがニッコリ微笑みかけてきた。


コンパニオンのもっているトレーからシャンパンを一つ取って、こっちへ近づいてくる。


「お名前、お聞きしてもいいですか?」


尋ねながら、さりげなくイチゴが乗っかった金色のドリンクを差し出す。


とても上品な動作に見えた。


「美穂です。関谷美穂……」


あたしは思いっきりイイ声を出していた。


「僕は桐山ヒロトといいます」


彼がアタシの目を見つめた途端、ミジンコ尚道が忘却の彼方へと飛んでいった。

バイバイ、尚道。

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