エクスタシー~極上のオトコ!?~
「お仕事ですものね……」


小さく呟くと、ヒロトは自嘲するように笑った。


「僕はこうやって、いつも、女性より仕事を優先してしまう。こんなだから、いつまでたっても結婚できないんでしょうね」


「そんなこと……」


こんな条件のいい男が三十近くまで残ってたなんて、奇跡としかいいようがない。


「美穂さんだって、ワーカホリックの夫を持つのはイヤでしょう?」


仕事中毒か……。


「私は平気です。待ちます。ヒロトさんがお帰りになるのをずっと」


「ほんとですか?」


ほんと。ほんと。


カネだけ稼いでくれて自宅にいない夫なんて理想じゃん。


「私、あなたのこと、ずっと、愛せそうです」


「美穂さん……」




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