エクスタシー~極上のオトコ!?~
アタシと理沙はタクシーで三鷹へ行った。


なぜか、商社マンも一緒だった。


タクシー代も当然のようにこの男が払ってる。


この男、いったい、どういう男だ。


「ここ……」


理沙が指差したマンションの前にタクシーを乗り付けた。


オートロックだ。


中に入れない。


アタシはエントランスの前で住人が出てくるのを待った。


理沙はアタシの影に隠れるようにして、立っていた。


子供の時から、こうやってアタシの後ろをついてきた理沙。


あの人見知りだった理沙がアタシより先に母親になるなんて……。


感慨に浸ったとき、ガラスのドアが開いた。


「あ……」


背後で理沙が短い声を上げた。




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