エクスタシー~極上のオトコ!?~
アタシは首をかしげながら、
「い、一応、ギャラリーが軌道に乗ってから、結婚のことは考えようかなーって……」
と、曖昧に言葉を濁した。


「そう。藤山さんも結論は急がない方がいいって言ってたけど」


「そ、そうなの。とても理解のある上司で」


「けど、いつまでも保留にするのは失礼よ。早めに御返事しなさいね」


それは助言ではなく、命令だった。


「はい」


アタシが引き下がると、ママは立ち上がった。


「さてと……。今日は鎌倉のお祖母ちゃまの所に泊まるから、また明日ね」



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