エクスタシー~極上のオトコ!?~
外は初夏の爽やかな風が吹いていた。


思わず伸びをしたくなる。


歩くことがこんなに気持ちいいことだったのを忘れていたような気がする。


こうやって前向きな気持ちで努力する気になったのも、ノゾミさんのおかげだ。


なんだか楽しい気分になった。


『今は新作に取り組んでいて時間が取れない』


我ながら顔から火が出そうなぐらいエラそうな口実をつくり、彼女に会う日を一ヶ月後に引き伸ばした。


それでもノゾミさんは喜んでくれた。


『先生にお会いできるなら、いつまででも待ちます』


その返事を読んで、私はグランデなダイエットを決意したのだった。





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