エクスタシー~極上のオトコ!?~
「う、うん……。暇と言えば暇だけど」


「じゃ、決まりね」


「で、でも、私、あんまし人の多いとこに行くのは……」


「よく言うわよ。アキバみたいなゴミゴミしたトコには行くくせに」


「あれは癒されに……」


美穂は露骨にイヤな顔をした。


「そういうのを同病相憐れむって言うのよ」


ド、ドウビョウ?


私、病気なの?


「いいから、たまには違う世界ものぞいてみなさいよ」


病気だと断言された私は姉に逆らうことを諦めた。


「アクティブに出歩いた方がダイエットになるし、この日は一般公開前のプレスデーで新聞記者とか芸能人なんかも来るらしいから、ちょっとは刺激になるでしょ」


言い捨て、美穂は出て行った。



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