エクスタシー~極上のオトコ!?~
何度となく、卓上ホルダーのケータイを手にとった。


十回以上、メールにあった番号を押そうともした。


けど、指が震え、心臓がドキドキしてきて、かけることが出来なかった。


けど、いつまでも待たしては失礼だ。


私は意を決し、またケータイに手を伸ばした。


いや。


夜になってからにしよう。


いやいや。


夜の電話はよくないと聞く。


昼間かけた方がいいのかも知れない。


いや。


昼間は仕事かも……。


ケータイを握り締めたまま、思考が堂々巡りする。


だめ……。


できない……。


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