エクスタシー~極上のオトコ!?~
男は路肩に停めた車の方へ歩きながら、景子を指差し、
「芦野景子。今度は会社へ行くからな」
と、言い放った。


アタシはこの状況にワクワクした。


今まで人生の王道だけを歩いてきた景子が、ダークな恋愛に陥りかけてる。


なんと興味深い展開なのだろう。


アタシは黙々とビラを剥がしてる景子に走り寄った。


「景子ちゃん。大丈夫ぅ?」


心配そうな顔をつくり、声をかけてみる。


景子はアタシの顔を見て、ウッと声を詰まらせた。


「み、美穂ちゃん……。わたし……わたし……」



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