“無”な彼。



クラスに入ると、まだ山内くんは来てなかった。


いつものように友達とわいわい喋っていると、頭の上が急に重くなった。



「…へ?」


ゆっくり上をむくと、


「昨日の」


山内くんと漫画がそこにあった。



「あ…ありがと…!」


もうすでに自分の席に歩いている山内くんの背中にお礼を言った。


放課後とか誰も居ない時に渡されると思ってたのに…。

こんな皆のいるところで渡すなんてビックリした。


でも…、嬉しい…。



案の定、私達のやりとりを見ていた友達や周りの子は口をぽっかり開けて固まっていた。


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