龍の花嫁~ちはやふる・冬絵巻~
私たちは唇を重ねて肩を並べてソファーに座った。



「……名前は?」


「…冷泉の姫宮紫穂です」


「変わった名前だ…俺は氷見智成」


変わった名前??この人…名前は日本人だけど…帝家を知らない。


「……帝家を知ってます?」


「……知っている…。それがどうした?」


「私…帝家の姫宮ですけど…」


「……知っている…。だからここで君が来るのを待っていた…」


吸い込まれそうな漆黒の瞳。


「!!!?」


この方は私を姫宮だと知ってて…あのような行動を??



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