王子様の甘い誘惑【完】
「ほら」
ベッドに入るなり、蓮は左腕を伸ばしてあたしの頭をそこに移動させた。
これはきっと腕枕というもの。
蓮の腕は全然柔らかくない。
あたしの二の腕のように余計なぜい肉なんて全く付いていないからちょっぴり悲しくなる。
「なぁ、お前なんか隠してない?」
「へ?何を?」
蓮に腕枕された状態で向かい合う。
二人の顔の距離は10センチくらい。
喋ると息がかかるくらいの距離に心臓が激しく暴れ出す。