王子様の甘い誘惑【完】
サヤがそう言った時、ガラガラっという音とともに先生が教室に入ってきた。
「じゃ、またあとでね~」
ヒラヒラと手を振りながら自分の席に戻っていったサヤ。
手を振り返すとサヤは太陽のように眩しい笑みを浮かべた。
自分の為にも、蓮の為にも、ユキ先輩の為にも、サヤの為にも。
そして、愛子さんの為にも。
ちゃんとケジメをつけなくちゃ。
あたしが曖昧な態度でいれば、たくさんの人を傷付けることになる。
目の縁に浮かぶ涙を指で拭うと、あたしは決意を固めた。