王子様の甘い誘惑【完】
放課後。あたしはサヤに事情を説明して屋上にやってきた。
「こういうとき、なんて言ったらいいんだろ。頑張って、とも違うよね」
と困ったようにサヤは頭をかいた。
サヤ……ありがとう。サヤの気持ち、ちゃんと伝わったよ。
屋上の地面にそのまま腰を下ろして、大きく深呼吸する。
ちゃんと言うんだ。
自分の気持ちをユキ先輩に伝えるんだ。
「理生ちゃん」
それから数分後。
屋上にやってきたユキ先輩はあたしの横に座った。