王子様の甘い誘惑【完】

それ以前に、蓮はこんなあたしが許嫁でもいいわけ?


「ねぇ、蓮……。あたしでいいの?」


何の取り柄もない、平凡なあたしで……。


不安になってそう聞き返すと、蓮は「バーカ」と呆れたように笑った。


「理生がいいんだよ」


「本当に?」


本当にあたしでいいの?


念を押して聞くと、蓮はあたしの頬にそっと手を当てた。


茶色い瞳にあたしの姿が映り込む。
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