ケーキ屋のあなた


「叶うといいですね」


「…ありがとう」



彼女がにっこりと笑った


俺はその笑顔に撃沈した









・・・ん?何か忘れてないか?


あ!やべ伊勢崎ん家に行く途中だった!!



「すみません!俺急いでいたこと忘れてました!
あ…あの、また行きます!タルトおいしかったです
それじゃあ、また!」




俺は倒れていた自転車を起こし、乗って漕ぎ始めた



「前見て下さいよー!危ないですからー!」



「気をつけます!すみませんでしたー!」



俺は漕ぎながら後ろを向き、お辞儀をした

後ろを向いたせいか、一瞬、不安定になり

また、こけそうになった




ふふっとまた笑い声が聞こえた



またもや笑われた!

う~・・・今は伊勢崎ん家に行くのが先だ!





マッハで漕ぎながら、腕時計を見た



午前9:01分




やべー!!遅刻だ!

ここからじゃ、急いで行っても15分はかかる


・・・・・もういいや、ゆっくり行こ



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