ミルク

「…やめて‥雅!椿は何もしてない!!」

「椿は?………帰ろうか屡那。学校なんて適当でいいだろ?」

「え‥」

雅は私の手をつかんだ。

「センセー。俺たち帰るね?コイツの後始末よろしく」

雅はニコニコしながら担任にいった。

「何をバカなことを言ってる!!俺はお前達の担任なんだぞ!簡単に帰せるか!!!」

担任は鋭い目つきで叫んだ。

普通の生徒なら大人しく謝るだろう‥だけど、雅は違った。

「んー、義務教育じゃないしさ、別にセンセーの言うこと聞かなくても問題ないでしょ」

雅は笑う。
だけど目だけは笑っていない。

「だが認めるわけにはいかない」

担任も負けまいと言葉をはっする。

「はぁ‥。ウザイなぁ、俺を誰だと思ってるんすか?」

雅の目つきが変わり担任を睨んだ。

「俺、雷王-ライオウ-の頭ッスよ?」

雅はニッと笑う。
それと同時に担任の表情が変わった。

「ら‥雷王!?」
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